どうして、倒産しているのに営業しているのか

 

倒産してもなぜか

営業を続けているスーパーや百貨店、航空会社。

 

小さな会社はつぶれれば営業できないのに、どういうわけか

大きな企業は営業を続けている。

 

疑問に思ったことはないだろうか?

 

そこで、今回は「事実上の倒産」の手続きの仕組みを知る。

 

 

 

倒産

要するに会社が潰れることです債務の支払いが不能になった状態のことを指します。

 

 

債務

借りたお金を返す義務のこと。つまり、借金。

 

例えば、企業が取引先から商品を買った際通常は手形で支払います。

手形とは、必ず支払いますと言う約束のようなもの。ここには支払日が指定されています。

言って見れば、その支払い日までお金を借りていることになります。

これが債務と言うことになります。

 

手形を受け取った企業はその手形を銀行に持ち込んで、現金に変えてくださいと要求します。

 

銀行は手形を発行した会社が銀行に持っている当座預金の口座からその金額を引き落とします。

 

 

しかし、手形を発行した会社の銀行口座に十分な預金がないと手形を現金に変えることができません。これを不渡りになるといいます。

 

この不渡りが1回目に不渡りを出して、6カ月以内に2回目の不渡りが発生すると、銀行取引が停止されます。

この状態になるとまだ会社が潰れたとは言い切れませんが仕事ができなくなるので事実上の倒産となるのです。

 

でも、例えばスーパーマーケットだと銀行取引が停止になっても店の営業を続けていればお客が現金で買い物をしてくれます。

なので、毎日多額の現金収入があります。

この現金で商品を仕入れとりあえず仕事を続けていくことが可能です。

倒産のニュースが流れていたのに店が営業していたと言うことが起こるのは、こういう理由からなのです。